白骨温泉「泡の湯」の混浴露天風呂に夫婦で宿泊|ぬる湯と雪見の名湯体験記

雪に囲まれた白骨温泉「泡の湯」の名物・混浴露天風呂。乳白色の湯が静かに湯気を立てている冬の風景 温泉めぐり
雪景色の中に佇む「泡の湯」の混浴露天風呂。ぬる湯に浸かりながら、非日常のひとときを味わえる。

※本記事は、3月に夫婦で訪れた白骨温泉「泡の湯」での実体験をもとに執筆しています。 観光を目的とせず、温泉と信州そばを堪能することに焦点をあてた、冬~早春の静かな夫婦旅の記録です。

白骨温泉といえば、乳白色のにごり湯が有名な信州の秘湯。その中でも混浴露天風呂で知られる「泡の湯」は、まさに白骨温泉の代名詞ともいえる存在。今回の旅では、そんな泡の湯での宿泊に加え、道中に立ち寄った信州名物「とうじそば」の昼食も印象深い体験となりました。

東京から信州・白骨温泉へ|雪景色の山道をドライブ

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松本から上高地方面へ

雪の壁に囲まれた山道

白骨温泉へ向かう途中の雪の壁が続く山道。

東京を朝に出発し、長野自動車道を松本ICで降りて上高地方面へ。車は徐々に標高を上げ、乗鞍岳方面に入ると風景は一変。残雪の白さが際立ち、山道の両脇には雪の壁が現れ始めます。

凍った滝と雪の壁が迎える冬の信州

岩肌につららが並ぶ

長いつららが並ぶ白骨温泉周辺の岩壁。

凍った滝

完全に凍りついた滝。自然の芸術。

宿に近づくにつれ、凍った滝や長いつらら、両側に高く積もった雪の壁が連なり、まるで別世界。3月とは思えない寒さに、非日常感がさらに高まります。

信州の郷土そば「とうじそば」で腹ごしらえ

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山あいの蕎麦屋で味わう郷土料理

とうじそばの鍋

具だくさんのとうじそば鍋。山の幸がたっぷり。

途中で立ち寄った蕎麦屋でいただいたのは、以前から気になっていた「とうじそば」。冷たい蕎麦を竹かごに入れ、鴨肉やきのこ、ネギがたっぷり入った熱々の出汁にくぐらせて食べる郷土料理です。

心も体も温まる冬の味覚

とうじそばの鍋

うじそばの食べ方、竹かごでしゃぶしゃぶ。

そば好きの私たち夫婦にとっては大満足の一品。具沢山の汁と信州そばの香りが絶妙にマッチし、旅のはじまりにふさわしいあたたかい食事となりました。

白骨温泉「泡の湯」へ到着|雪に包まれた静寂の宿

看板が埋もれるほどの積雪

泡の湯の雪看板

泡の湯の看板が雪に包まれている様子。

泡の湯の雪に埋もれた玄関

雪に半分埋もれた泡の湯の玄関。冬の名物風景。

泡の湯の建物外観

泡の湯の建物と屋根の雪。

到着すると、宿の看板が半分雪に埋もれている状態に驚き。まさに秘湯らしい山あいの静かな空間。チェックイン時の空気の冷たさが印象に残ります。

名物「混浴露天風呂」体験記|乳白色の湯に癒されて

白く濁った大露天風呂は圧巻

混浴露天風呂は、その珍しさだけでなく、白濁の湯による安心感もあり、女性でも比較的入りやすい配慮がされています。

混浴露天風呂(外観)

乳白色のにごり湯が美しい混浴露天風呂の様子。

泡の湯といえば、なんといっても白く濁った大きな混浴露天風呂。白骨温泉といえばこの光景、といっても過言ではありません。乳白色のお湯が目線を遮るため、女性でも安心して入れる配慮があります。

泡の湯の名前の由来と源泉の特性

白骨の名湯として知られる「屋号 泡の湯」の名の通り、この湯にはきめ細かな炭酸の泡が無数に含まれており、肌に文字が書けるほどの気泡がまとわりつきます。38℃前後の炭酸ガスを含有する硫黄泉は非常に珍しく、40℃以上に加温すると泡が消え、温浴効果も損なわれてしまいます。そのため「ぬる湯」として提供されているのが特徴です。 「この湯はぬるい!寒い!」という声もあるそうですが、それは泡の湯本来の性質を守るため。身体に泡がまとわりつき、じんわり温まるという独特の感覚をぜひ体感してみてください。

口コミでも「泡の湯の混浴露天風呂は、ぬる湯なのに不思議と芯から温まり、雪見露天として最高」と評判です。

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雪見露天×ぬる湯の組み合わせ

3月の寒さのなかでは、湯船に浸かるまでがとにかく寒く、「混浴露天風呂は寒い」と感じる方も多いようです。実際、私たちも湯に浸かる瞬間はかなり冷えを感じましたが、ぬる湯のやさしい温度と炭酸の泡が身体を包み、次第にぽかぽかと芯から温まる感覚が訪れました。 常連さん曰く「夏にちょうどよい」温度とのこと。3月の寒さの中ではややぬるめでしたが、雪景色を眺めながらの入浴はまさに非日常。内湯との併用がおすすめです。

効能は抜群、体の芯からぽかぽかに

「3日入れば3年風邪をひかない」ともいわれる泉質で、冷え性や神経痛にも効能あり。ぬるめのお湯でもじんわりと身体の芯から温まります。

混浴露天風呂の詳細はこちらからも確認できます。
白骨の名湯 泡の湯

夕食・朝食も信州らしさ満点|郷土の味と優しい温泉がゆ

夕食には再び登場「とうじそば」

夕食には、信州らしさあふれる会席料理が並びました。

夕食の前菜盛り合わせ

泡の湯の夕食。美しく盛りつけられた前菜。

焼き魚アップ

炭火で焼かれた香ばしい魚料理。

再びとうじそばの鍋

夕食にも登場したとうじそば

会席料理の中には、なんと夕食でもとうじそばが登場。昼とは違う出汁や具材の風味で、また違った美味しさが楽しめました。

朝食には体にやさしい温泉がゆ

朝食の温泉がゆ

優しい味わいの温泉がゆと朝食セット。

翌朝の朝食では、体に優しい温泉がゆが印象的。温泉の余韻とともに、静かな朝を穏やかにスタートできました。

観光なしでも楽しめる、冬の白骨温泉夫婦旅

観光地巡りはせず、温泉と蕎麦を堪能することに集中した今回の旅。雪に包まれた混浴露天風呂、ぬる湯の温もり、そしてとうじそばのあたたかさ。冬の白骨温泉で過ごす夫婦の時間は、日常から離れた心地よい癒しとなりました。

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